はじめまして
坂口登紀子と申します。
今春より板橋支部の活動に参加させていただいております。
私は50代半ばすぎた頃、義母の介護がきっかけに福祉の世界の扉をたたきました。
介護初任者研修修了後、訪問ヘルパーを経験し昨年1年間、社会福祉士養成校に夜間通学して受験資格を取得、社会福祉士の資格を取得しました。
現在は社会保険労務士の資格を保持しながら、社会福祉士として杉並区社会福祉協議会で主に高齢者支援のコーディネーターとして勤務しています。
ご承知の通り、現在日本社会では、高齢者支援としての社会保険制度では公的介護保険制度があります。
原則65歳以上の日本国民が対象であり、各自治体の要介護、要支援の認定を受けた人々がサービスの対象となります。
しかし2000年の介護保険制度のスタートから25年たった現在、65歳以上の高齢者人口は総人口の29.4%を占めて過去最高となっています。
介護保険制度は高齢者の急増と財源不足により維持困難な状況となりつつあります。
認定で介護がついていた人が要支援認定、要支援だった人は非該当といった状況になってきており社会保険制度の恩恵を十分に受けられない人が出てきています。
そこで地域共生社会の実現、つまり制度や分野を超えて地域住民や多様な主体が連携し誰もが安心して暮らせる地域をともに創っていく社会を目指す改革が社会福祉の中で進んでいます。
実際地域福祉の現場に立ち、目の当たりにしたのは、支援をお願いしたい世代人口が少ないこと、住民同士において他者への関心が薄れつつあることに気づかされました。
そして何よりも介護の問題だけでなく就労につかず様々な問題で自立できないまま同居を続ける子供世代が、複雑にからんでいる、いわゆる8050問題の場合などといった地域住民の力では支援が困難な課題も多いです。
問題の壁はとても高く、現状大きな改革はなかなか出来ません。
しかし、私は社会保険労務士としての知識と社会福祉士としての行動力で小さな改革を日々模索しています。
社会保険と社会福祉は社会保障の柱です。
自分らしく安心して暮らせる生活を一人でも多くの人がかなえるために尽力していきたいと考えています。
0049 「地域福祉の現場に立って思うこと」
2025.11.04

