0038 俳句を詠む

俳句を始めてみました。

きっかけは知り合いが旅先から送ってくれた満天の星空の写真でした。 そこにはオリオン座を始めとする冬の星座が溢れんばかりに輝いており、ふと感じました。「最近、季節の移り変わりを感じていないなあ」と・・・

東京の田舎、青梅の実家に住んでいた頃は、蕗の薹が土から顔を出せば春も間近、鶯が泣き出せば春本番、夏の夕暮れ時にヒグラシが鳴けばそろそろ夏も終わり、同時にコオロギや鈴虫の声に秋を感じ、と毎日のように自然の変化に季節の移り変わりを感じていたものです。最近は忙しさに心の余裕もなくなり、すっかり心の琴線も錆びついてしまったようで、少しでも季節を感じるアンテナを取り戻すべく俳句を始めてみよう、と思い立ったわけです。

五・七・五の17音で詠むこと、そして必ず「季語」を入れること、この2つのルールしか知らなかったため、格好よく読めるポイントを勉強したので、ちょっとご紹介します。

  • 切字をうまく活用する

「○○や」と「季語」に「や」を加えて詠嘆を表すことで句がふくらむそうです。

同じ詠嘆を表す切字として「かな」というのがありますが、「かな」は下の句に使うことで、詠嘆と同時に呼びかけを表す効果があるとのこと。

  • リズムを大切にする

俳句は短いので色々なことを言えない分、リズムでそれを補うことがポイントだそうです。具体的には、なるべく五・七・五の定型を守る、ただし上五の字余りは良いとのこと。

  • 状況の説明・報告はダメ

俳句は少ない言葉の中から情景や情感を思い浮かべることが大切とのことで、心情や場面を説明したりするのは好ましくないようです。

そのほかも色々とありましたが、一番大切なことは、下手でもなんでもとにかく詠むことでした。ということで最後に自分の影の長さにいつの間にか冬の訪れを感じた一句です。   

「短日や己の影を踏みて行く」

お粗末さまでした。 

たまい社労士・FP事務所
玉井 千春

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