0037 「きっかけさん」という名前で、新しいサービスを始めます

開業社労士歴12年の佐古田彰です。宜しくお願いします。

開業前は観光業と不動産業、開業後は介護をしながら労働組合活動を10年、タクシー乗務と知的障害者施設のお手伝いも続けて今66歳。真剣に「老い」を考える年齢になってしまいました。

現在の日本社会を眺めますと、少子高齢化と自己責任論がまかり通り、老々介護・高齢おひとり様・認知症・徘徊・詐欺被害など、高齢者を取り巻く環境は決して穏やかなものではありません。

今まで一所懸命頑張ってきた人々が最高のセカンドライフを実現するためのきっかけ。それが「きっかけさん」というサービスのメインテーマなのであります。

まず「老い」を充実させるために大事なのはお金のこと。社労士の得意分野である健保・年金・介護保険に加えてファイナンスプランや節税対策を提供します。でも、それだけではセカンドライフを楽しむことはできません。そこで生活のこと。移動手段の確保や徘徊老人のお迎えサービスをはじめ、思い出作り旅や新しい趣味のご提案、心身の健康の維持、新しい居住スタイルのご案内などを通してセカンドライフをサポートします。今までお付き合い頂いている知人友人やクライアント様のネットワークを活用して、これらのサービスを提供します。

「老い」に向かい合うために最も必要なものは、ポジティブな思想を持つことと、安心できる居場所を持つことです。

ちまたで流行の「終活」では、家族に迷惑をかけないための身辺整理に加え、葬儀・お墓・相続など自分の意思をきちっと残しておくべきだと言います。でも多くの場合、本人が良かれと思って残しておいたものが、残された人たちの重荷となり争いの原因になります。若干の身辺整理と終末期の意思表示は必要ですが、旅立った後のことは残った人に任せ、例えば旅立つ前にやっておきたい10のことを決めて、それに向けてアクションを起こす方がいい。いままでの人生で、いやだったことも良かったこともほどよく忘れて、「ありがとう」に出会い直す旅に出かけることが大切なのではないでしょうか。むかし好きだった人や場所にもう一度会いに行くのもいい。アイドルの推し活もいい。素敵な遺影やメモリアル映像を作ってみるのもいいと思います。残される人たちもそんな老後の迎え方に賛成して頂けるのではないでしょうか。「きっかけさん」はそのためのお金やアクションのきっかけを提供します。

「老い」に対する心配はつきものですが、心配事の十中八九はまず起こりません。癌や認知症は老化現象の一つと割り切り、緩和ケアを受けながら尊厳をもって好きに生きるのが一番だと思います。

そして「贈与」の考え方。今まで培ってきたものをみんなに恩返しすることで、旅立った後もみんなの記憶の中で生き続けることができる。もしかしたら来世や前世の自分自身にも素敵な贈り物ができるかもしれません。なんならちょこっと起業してもいい。そこは社労士の専売特許です。精一杯お手伝いさせて頂きます。

また、少子化・過疎化と働き方改革により、血縁・地縁・社縁など人との繋がりが急速に失われています。特に高齢男性は孤立化しやすい。SNSやスマホの急速な進歩で人間関係が選別され、コミュニケーションが苦手な高齢者は簡単にひきこもり状態になってしまいます。今、必要とされているのは、緊密過ぎる家族関係やサービス提供者との個別の交換関係でもない、適度な情報と好きなときに一緒に会話したり時間を楽しんだりできる、ゆるい繋がりではないでしょうか。賢い年金のもらい方や新しい趣味の集まり、高齢者流スマホの使い方教室や介護施設の選び方勉強会など、きっかけさん主催のイベントに参加してもしなくても良い、そこで知り合った友達が旅立ちのための「いい塩梅の落としどころ」をきっと見つけてくれます。そんな「きっかけさん」という居場所を作りたいと思っています。

私も高齢者の仲間入りをしてしまいました。でもまだまだ現役。ゆっくり・ゆる~く、そして大~きく動き続け、最高のセカンドライフのために新しい挑戦を始めます。そしてこれからセカンドライフを迎えるたくさんの方に、夢と希望を持ちながら新しい物語に出会うきっかけをお贈りしたいと思っております。

これからもこのコラム欄で「きっかけさんのご報告」をさせて頂きたく、ごひいきの程宜しくお願い申し上げます。(^_^)

佐古田社会保険労務士事務所
社会保険労務士
佐古田 彰
ホームページ: https://sakodasky1.jimdoweb.com/

目次
閉じる