保護猫カフェに通っているというコラムを書いたのが2年前の9月でした。癒されるものの、飼うとなれば命に責任を持つことになるので、通うだけの方が良いかなと思っていたのに。昨年初め、いつもカフェで見ていた姉弟(兄妹?)が、トライアル(後述)から返されてきました。理由は分かりません。それを聞いて、これは縁かもしれないと、2匹の里親に立候補したのです。
保護猫とは、多頭飼育崩壊(実力以上の頭数を飼って世話しきれなくなったり、避妊などをせずにどんどん生まれたりして、劣悪な環境になる)の現場だったり、理由あって飼えなくなったり、野良で居たけれど事故などで生死の境にあったり、といった環境から保護したものです。能登半島地震でも保護が行われました。保護猫と異なり、避妊手術などをして餌などを与えていても野外のままにしておくのは地域猫です。耳を少しカットしてサクラ耳と言われたりします。
犬も猫も人間が改良した結果であって野生動物ではないので、野良で居ること自体が変なことです。野良は人間が飼育を放棄した結果なのです。ですから人間が責任を取ることは当然のことだと思います。動物愛護法では愛護動物の虐待や遺棄には罰則がありますが、酷い人間は後を絶ちません。このような状況を改善するために保護団体などが活動しているのです。
通っていた保護猫カフェでは、保護した猫に対して、避妊・去勢手術やチップの埋め込み、健康診断と対応などを行います。またボランティアの方が一時的に引き取って基本的なしつけ(トイレなど)を行います。ですから猫飼い初心者でも引き取ることができたのです。
保護猫を里親として引き取るには審査があります。劣悪な環境から保護したのに同じ目に合わせるわけにはいきませんから。最初に状況と住居確認があって、更にトライアルといって一か月程度暮らしてみて問題ないかどうか判断し、それに合格すれば正式譲渡となります(保護犬の事例は2023/08/08の山崎さんのコラムにありますが似ていますね)。私は60歳を超えているので年齢的にはギリギリでした。家猫は最長20年くらい生きますから。決断したときはペット禁止のところに住んでいたので、可能なところに昨年GWに引っ越しをし、GW明けにトライアル開始、無事に正式譲渡となりました。
トライアル初日の夜はケージに入れていたところ、ずっと鳴いていたので眠れませんでした。二日目の夜はケージから出しましたが、今度は新しい環境で興奮しているのか夜中に走り回って、これまた眠れません。数日してやっと落ち着いたので良かったのですが。引き取ったのがほぼ1歳の頃だったので、とても元気です。元気なだけに、どこまで安全なのか、例えば網戸を突き破らないか、危ないところに登らないか、いたずらをしないか、など心配は尽きません。最初の3か月程度は、外出しても心配でたまりませんでした。段々と分かってきたので、今ではすべての部屋を開放しています。
朝夕、餌や水を用意し、トイレの始末をし、ほぼ爺や状態です。撫でろと言われて撫でて、撫で方が気に入らないと噛んできて、こちらが撫でたいときには無視をして、それでも良いのです。寝ている上を走っていきますが問題ありません。エアコンつけっぱなしで電気代が恐ろしいですが良いのです。こんな猫生活を始めてもう一年以上が経ちました。爺や業務が待っているので夜は早く帰らねばならず、付き合いが悪くなっていますがご容赦ください。なにせ、猫ファーストなので。
保護猫カフェに興味のある方はこちらへ:CAT’S INN TOKYO(キャッツイン東京)
岡田経営労務事務所
特定社会保険労務士
岡田資司
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