先日、私は練馬区にある都立高校にて、「社会保険労務士の仕事とは」というタイトルで出前授業をしました。出前授業とは、社会保険労務士が直接学校に赴き、働くときのルールや社会保障制度の仕組みなどを生徒の皆さんに分かりやすくお話させていただく社会貢献活動です。(私は今年7月から東京都社会保険労務士会の学校教育部会委員を拝命しており、この出前授業は東京都社会保険労務士会の社会貢献の一環。)
今回は高校1年生対象で、社会保険労務士、裁判官、看護師、自衛官、民間企業の方など8分野の職業人がそれぞれの仕事内容、その職を志望した理由、社会的役割や意義、1日の仕事の流れなどを講演しました。生徒は1人2つの講演を選びます。あまり馴染みのない社会保険労務士を選んでくれるか心配でしたが、教室いっぱいに生徒が集まってくれました。ちなみに社会保険労務士を知っていると答えてくれた生徒は64名中2名です。
とても印象的だったのは、私語や居眠りをすることなく、キラキラした目でまっすぐ私の方を向いて熱心に話を聞いている生徒ばかりだったことです。「東京都の地域別最低賃金がいくらか知ってる?」の問いに、「1,113円」と即答する生徒もいて、社会への関心の高さに感嘆しました。日本の未来は明るい!
10月末には、私が担当した出前授業に先立って、出前授業を担当する社会保険労務士のための研修を受けました。ちょうど出前授業を実施する直前で、どのようにお話すれば生徒が興味をもってくれるかなと考えていたところです。研修講師を務めていただきました現役の高校教師淺川貴広先生から『出前授業はきっかけになれば十分、身近な大人の存在は「生きた教科書」』との言葉をいただいたことで、どんなに気が楽になったことか。淺川先生、本当にありがとうございました。
板橋支部では、コロナ前に立ち上げた学校教育部会が一時中断していましたが、この度、委員15名で再始動しました。各支部の出前授業の担当は地域の小中学校です。さっそく、2024年3月に板橋区内の中学校で出前授業を行うことが決定しています。地域の大人として、社会保険労務士として、未来ある子供たちを支援できればうれしい限りです。
はた社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士 羽田未希
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