今月の「いたばし社労士コラム」を担当します千賀昇(せんがのぼる)と申します。
私は現在、民間の人事部門で働きながら、板橋支部の活動に参加させて頂いております。生まれは武蔵野市ですが、板橋区に移り住んでから20年近くが経ち、今ではすっかり地元民になりました。仕事に関しては、元々人事畑という訳ではなく、5年程前に偶然のめぐり合わせで人事部に配属となりました。最初は右も左も分からず悪戦苦闘の日々でしたが、少しずつ人事の仕事に魅力を感じるようになり、気がつけば社会保険労務士を目指していました。働きながらの受験勉強は厳しいものがありましたが、何とか合格を果たし、昨年(2022年)、板橋支部に新規加入いたしました。私は開業しておらず、民間組織で従業員として働きながら、板橋支部の活動に参加しております。たまに、営業できないのにどうして社労士登録しているの?と聞かれることがありますので、今回、私が社労士登録をして良かったなと思うことをお話しさせて頂きます。
まず1つ目は、組織の外で、社労士を始め、多くの方々と交流を持てることです。一つの組織に長くおりますと、どうしても組織の論理で物事を考えるようになり、いつの間にか内向きで閉鎖的な考え方になってしまうものです。その点、社労士として活動されている方々は、多くのキャリアを積んでおり、また、とてもエネルギッシュな方が多いので、お話しをすると学ぶことが多く、不思議と力が湧き上がってきます。
2つ目は、地域の発展に貢献できることです。私は20年近く板橋区に住んでおりますが、これまでは地域の活動にあまり参加しておらず、地域とのつながりがありませんでした。今は支部の集まり(主に飲み会ですが…)に顔を出すくらいしかできていませんが、これからは、より多くの支部活動に参加し、板橋区を盛り上げていきたいです。
最後は、自分自身の成長を実感できることです。社労士として活動し、獲得した知識や経験は、仕事に活かすことができます。それによって、新しい仕事を任せて貰う機会が増え、以前より仕事を楽しいと感じるようになりました。様々なアイデアが生まれ、新しい仕事に積極的にチャレンジするようになりました。
私は、「一人ひとりがチームの一員として活躍し、働きがいを実感できる強い組織をつくること」を自らのミッションとしています。
人事部で働いていますと、パワー・ハラスメントやメンタル不調などの相談を受けることがあります。具体的な内容は千差万別ですが、原因を手繰っていくと、その多くは人間関係のトラブル、すなわちコミュニケーションの問題に行き着くことが分かります。
仕事は一人では成立ちません。多くの人が関係し、協力し合いながら、大きな仕事を成し遂げていくものです。チームをチームとして機能させ、信頼関係で結ばれた強い組織をつくるにはどうすればよいか。
一人の勤務社労士として、多くの先輩、仲間の力をお借りしながら、この難題に挑戦するとともに、そのことを通じて、私自身大きく成長していきたいと思います。
社会保険労務士 千賀 昇