0026支部長の4年間を振り返って

令和元年6月6日から令和5年6月8日まで、板橋支部で2期4年間支部長を務めさせていただきました、後藤正英です。

支部長の期間のほとんどがコロナ禍ということで、通常の支部運営ができませんでしたが、支部会員の皆様には各種事業にご協力いただきまして、ありがとうございました。

特に、新型コロナウイルス感染拡大が始まった時期は、雇用調整助成金の相談が相次いで、板橋区の事業者向けに実施している板橋区産業振興公社の専門家派遣に相談員を派遣するだけでなく、東京都社会保険労務士会や全国社会保険労務士会連合会で実施する専門家派遣やコールセンター相談員にも、多くの会員の皆様にご協力いただきました。

 協力要請したときに、皆さんに二つ返事でお引き受けいただけたこと、とても心強かったです。

このコラムをご覧になるのは支部会員だけではないと思いますので、社会保険労務士の倫理綱領をご紹介しますと、「社会保険労務士は、品位を保持し、常に人格の陶冶にはげみ、旺盛なる責任感をもって誠実に職務を行い、もって名誉と信用の高揚につとめなければならない。」とされています。

 未曽有のパンデミックの中、休業要請などでお困りになっている事業者のために、ご自身の業務の他に上記の相談員などにも対応してくれた板橋支部の皆さんは、社会保険労務士の倫理を体現したと思います。ちょっと大げさな表現かもしれませんが、当時は未体験のことばかりでしたので、そのくらい大変なことでした。(私の事務所はJR板橋駅のそばなのですが、普段は飲食店の明かりが連なって賑わう駅前が、休業して明かりが消え人も歩いていない風景に変わって、コロナでこの後どうなってしまうのかという不安がある中だったこともあり、感傷的になってしまいます。)

 この4年間では、個人的には、我が家に子供が生まれたことが一番大きな出来事でした。支部長になってすぐの令和元年8月に息子が誕生し、生活パターンが一変しました。

 それまでは、仕事をしようと思えば朝起きてから夜寝るまでいつでもパソコンの前にいましたし、休みの日には夫婦であちこち出掛けていましたが、子供の寝かしつけ・ミルク・お風呂・オムツ交換などが優先となりました。仕事で難しい案件に対処していて、帰宅したら赤ちゃんと遊んでいる自分がいるというそのギャップに新鮮な感覚がありました。

 子供の成長は早く、49cm・3kgで生まれたのが、今では95cm・14kgとなりましたし、寝返り・ハイハイ・つかまり立ちを経て今では走り回っています。会話もできるようになり、私がシーチキンのことをチキンナゲットと言い間違えたときには、子供から「シーチキンでしょ!」と注意されるまでになりました。

 私自身がこの4年間で成長したことはなかったかもしれませんが、社労士として支部長という立場、個人的には初めての子育てを同時に経験できたことは貴重な体験でした。自分の人生で、この後何年経っても「令和元年~令和5年はこういう時期だった」としっかり思い出せる時間となったと思います。

支部運営も子育ても自分だけではどうしようもなく、周りの協力のおかげで何とかできたと実感しています。支部長は退任しますが、今後も支部活動には協力していきます。子育てにももっと関わっていきたいです。

〒173-0004板橋区板橋1-25-1-401

後藤社会保険労務士事務所 後藤正英

TEL:03-6781-4100

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