2025年5月27日、東京都社会保険労務士会板橋支部は板橋区立第一中学校にて出前授業を実施しました。
授業では、職場体験に向けて労働や賃金、働くことの意味などをテーマに講義させていただきました。
生徒の皆さんは授業に耳を傾け、話し合い、働くことについて考える良い機会となったようです。今後の職場体験がより有意義なものとなるよう、今回の授業がその一助となれば幸いです。
板橋区立板橋第一中学校での授業の様子
A組

積極的で活発な生徒さんが多く、グループディスカッションでは一人ひとりがしっかりと自分の意見を持ち、堂々と発言してくれました。話し合いの中では、他の人の意見にしっかり耳を傾けながら、自分の考えをさらに深めていく様子も見られ、非常に有意義な時間となりました。
授業全体を通して、生徒の皆さんがテーマに対して強い関心を持ち、主体的に取り組んでいたことが印象的です。講師が投げかけた問いに対しても、その場ですぐに反応が返ってきて、双方向のやり取りが生まれたことで、より深い学びへとつながったと思います。

また、校長先生も非常に前向きで、教育に対して柔軟かつ斬新なアイデアをお持ちの方で、事前の打ち合わせから当日の進行に至るまで、さまざまなご協力をいただきました。先生方の温かいご支援とご理解のおかげで、充実した授業を実施することができ、心より感謝申し上げます。
B組

質問に「わかる方」と挙手を求めますと次次に意見がだされ、日頃のクラス運営がわかる
明るく自由闊達な生徒さんたちのクラスでした。こちらが元気をもらいました。

海外から転居されてまだ間もない生徒さんもいらっしゃり、授業に参加してもらえるよう教材や授業をどう取り組むかなどDEI※の視点で課題もみつかりました。
※Diversity Equity Inclusion
C組

明るく元気いっぱいの生徒さん達のお陰で、講師も楽しく授業を行うことができました。グループワークでは「働く」ことについて真剣に考え、バラエティ豊かな意見を発表していました。
「労働者側の義務」に対する意見では「一生懸命はたらく」「仕事に全力をつくす」「仕事上の責任を果たす」といった頼もしい意見が多く出され、純粋で前向きな姿勢に圧倒されました。

先生へのインタビューでは「アルバイトをしたお金でギターを買った」とお話しいただき、目標を持って働くと頑張れるんだなと、「働くこと」が少し身近に感じられたようでした。
積極的に授業に参加していただき、ありがとうございました。
授業後のアンケート
授業の内容はわかりましたか?

なんと100%の方から「わかった」と回答をいただきました。
授業を受けて働くことに対する興味は高まりましたか?

97%の方が、授業後に「働くことに興味が高まった」と回答をいただきました。
興味を持った話、もっと聞きたかった話は何ですか?

1位:職場体験に向けての大切なこと
2位:深夜労働時間と割増賃金,
3位:働くことで得られるものに何があるか、 最低賃金
印象に残っていること、感想や意見など
- 都道府県によって時給の最低金額が違うことが印象に残った
- 最低賃金を話していただいたところが個人的に面白かったです
- 労働に対する賃金のルールや労働者と雇っている側の関係を知ることができた。
- 早くバイトしたいと思っていたので話を聞けてよかった。
- 仕事内容や時間によって時給が違うことが分かった。
- 雇用契約と労働法についてが印象に残った。
- 働くことで、給料以外にもたくさんの得られるものがあるのだなと知った
- アルバイトは場所によって時給が違うということを知った。
- 30年前の最低賃金が700円台だったことが驚いた
まとめ
今回の出前授業では、生徒の皆さんが「働くこと」や「労働に関するルール」に対して高い関心を持ち、積極的に参加してくださったことが非常に印象的でした。グループディスカッションや講師とのやり取りを通じて、ただ知識を得るだけでなく、自ら考え、発言し、他者と意見を交わす力も育まれているように感じます。
東京都社会保険労務士会板橋支部では、子どもたちが社会で自立し生きていく上で必要な知識とルールを早期に身につけ、自分を守り、働くことで社会に貢献する意義を学んでもらうことを目的に学校教育活動を実施しております。
社会保険労務士の専門的な視点から、わかりやすく、また生徒とコミュニケーションを取りながらお話しいたします。興味のある板橋区の学校関係者様は、下記の連絡先までお気軽にお問合せください。
問い合わせ先
東京都社会保険労務士会 板橋支部 学校教育委員会
Mail:edu@itabashi-sr.jp