【出前授業 活動報告】板橋区立志村第三中学校|2025年5月23日

今年度最初の出前授業は、初訪問の板橋区立志村第三中学校です。7月の職場体験前の授業として8年生の皆さんに働くことについてお話をさせてもらいましたが、特別支援学級にもご依頼をいただき初めての授業をさせていただきました。

校長先生をはじめ、ご準備をいただいた学年主任の先生、担任の先生の皆さまには大変お世話になり、とてもスムーズな対応をいただき感謝いたします。

目次

板橋区立志村第三中学校での授業の様子

1組

8年生の生徒さん達は、7月初めに職場体験に行くそうです。その前に働くことについて学んでもらおうということで、出前授業を行いました。

教室に入ったら何人もの生徒さんが元気に挨拶をしてくださり、こちらの緊張をほぐしてもらえたように思います。授業スタートの挨拶もハキハキとしていて、どんな職場に行っても好印象を抱いてもらえるのではないでしょうか。

授業中のグループワークでは活発に意見が出されていて、毎回黒板が板書でいっぱいになるほどでした。現役中学生のいろんな意見を知れて講師陣は面白かったですし、生徒さん達も楽しそうに参加していて、それを見てこちらも楽しくなりました。グループワーク後の講師による解説が、少しでもこれからアルバイトをするときなどに役に立てばと思います。

2組

生徒たちが普段の学校生活ではなかなか触れることのない「働くこと」について学ぶ貴重な機会となりました。

実際の労務の現場で起きている出来事や事例を交えながらの講義は、生徒たちも真剣な表情で耳を傾けていました。

授業の中では、「時給に差がつく理由は何だろう?」という問いかけをもとにグループディスカッションが行われ、各班ともにホワイトボードに書ききれないくらいの意見が出て、他の人の考え方なども知ることが出来ました。

普段何気なく耳にしている「給料」や「労働時間」といった言葉の背景にある制度や仕組みに触れることで、社会に出る準備の第一歩を踏み出すきっかけとなったようです。

3組

グループディスカッションでは生徒さんたちから建設的な意見が多く出されました。テーマ「働くことで得られるもの」では「コミュニケーション力」や「社交性」、テーマ「蓮くんがもっと早くスマホを手に入れる働き方はあるのか?」では「時給が高くなる時間帯に働く」などです。

中学生とは思えないほどしっかりした考え方を持っていること、深夜時間帯に働くと割増賃金が支給されることを知っていることに感心しました。

普段聞きなれない言葉が多くて内容が難しいのではないかと案じていましたが、授業終了後に担任の先生から「生徒たちが集中力を途切れさせることなく聞いていた」と仰っていただき安堵しました。

帰り際に下駄箱付近まで生徒さん2人が駆け寄って来て「とても楽しかったです」と声をかけてくれたことは、とても嬉しく今後の励みになりました。

4組

生徒たちが主体的に考えるグループディスカッションが行われ、短い時間の中でたくさんの意見が飛び交っていました。

最低賃金の話題では、地域によって金額に差があることを学習しました。また、生徒の皆さんが生まれた年の金額を話題に出し、年々上昇していることに触れた際には、今との違いに驚かれた生徒さんも多かったです。

身近なところにある掲示物(店舗に掲示された求人情報など)の例示により、日常生活の中にも仕事に関することに接する機会があることを掴んでいただけたと思います。

生徒と一緒に楽しみながら、働き方やお金に関する基礎知識に触れる有意義な時間となり、とても良い刺激となりました。

6組

最初は緊張して聞いていましたが、後半は緊張もほぐれ、みんなの声も聞かせてもらうことができました。

わかりやすい教材をどう提供するかなどこちらが勉強させていただくよい機会となりました。

授業後のアンケート

授業の内容はわかりましたか?

なんと100%の方から「わかった」と回答をいただきました。

授業を受けて働くことに対する興味は高まりましたか?

95.3%の方が、授業後に「働くことに興味が高まった」と回答をいただきました。

興味を持った話、もっと聞きたかった話は何ですか?

1位:職場体験に向けての大切なこと
2位:時給に差がつく理由は何か
3位:働くことで得られるものに何があるか

印象に残っていること、感想や意見など

  • 最低賃金や時給の話が印象に残りました。職場体験に行くときはマナーを気をつけようと思います。
  • お金を稼ぐためにどんな工夫ができるのか何をしてはいけないのか社会に対するたくさんのことがしれて今後に活かしたいと思いました
  • 1週間や1日で働く時間が決まっているのにびっくりした
  • 深夜帯では体に悪影響が及ぼされる可能性があるから支給が25%割増しになることを初めて知った。とても分かりやすくて良かった
  • 18歳未満は深夜労働してはいけないと、はじめて知りました。
  • 東京の給料が他の地域に比べ高いということが驚きました。今まで「安いな〜」と思っていたアルバイトの時給もこの出前授業を受けた後、思い返すとかなり高いことが分かった
  • 仕事をして得られるのはお金だけではなく人間関係や経験など大切なものを得られることがわかりました
  • 労働者側の義務守らなければ働くことはできないし、都内か地元で働くかによって時給がかわることは知らなかった
  • なぜ時給に差が出るかや深夜労働のことについてしれた一日8時間や1週間で40時間など労働時間についてなども学べた
  • 昔は今より全然最低賃金が低いと知っておどろいた。
  • 働くことが楽しみになりました!

まとめ

8年生の生徒の皆さんが職場体験を控えた時期ということもあり、「働くこと」に対して真剣に向き合いながら、積極的に授業に参加する様子が印象的でした。グループディスカッションでは活発な意見が交わされ、時給の違いや労働時間、最低賃金といったテーマに対して自分の言葉で考えを述べる姿が見られました。また、「働くことで得られるもの」や「労働者の義務」といった少し難しい内容についても、前向きに理解しようとする姿勢が随所に見られ、社会への関心の高さがうかがえました。

東京都社会保険労務士会板橋支部では、子どもたちが社会で自立し生きていく上で必要な知識とルールを早期に身につけ、自分を守り、働くことで社会に貢献する意義を学んでもらうことを目的に学校教育活動を実施しております。

社会保険労務士の専門的な視点から、わかりやすく、また生徒とコミュニケーションを取りながらお話しいたします。興味のある板橋区の学校関係者様は、下記の連絡先までお気軽にお問合せください。

問い合わせ先
東京都社会保険労務士会 板橋支部 学校教育委員会
Mail:edu@itabashi-sr.jp  

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