【出前授業 活動報告】板橋区立板橋第五中学校|2025年5月30日

今回4回目となる板橋第五中学校の職場体験前の授業で8年生の皆さんにお会いしてきました。学年主任の先生から授業開始前に、これから行うのは職場体験前の授業として位置づけられた授業で社労士を迎えたことをきちんと説明していただき、生徒の皆さんも理解した上でのスタートとなりました。

生徒の皆さんはとても活発で講師からの質問に我を競って手が上がり、講師もうれしい悲鳴を上げていました。グループディスカッション時にはシートへの記入がすぐに始まり、みなさんが集中して取り組んでいるのがよくわかりました。お忙しい中ご準備をいただきました学年主任の先生、担任の先生がた大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

目次

板橋区立志村第五中学校での授業の様子

2クラス合同で図書室をお借りして授業をさせていただきました。

話の合間に問いかけをすると、すぐにリアクションしてくれるなど活発な印象の生徒さんが多かったと思います。やはり最低賃金の違いについてのお話は初めて聞いたようで都道府県や過去との比較で差額やその理由について説明させてもらいました。

私自身が働くことで得られたものや職場体験を受け入れた経験から感じたことなどをお話させていただきましたが、大切なお話の時には体ごとこちらを向いてくれるなど聞く姿勢も素晴らしい生徒さん達でした。

職場体験の依頼を生徒さんご本人が企業に電話する場合もあるそうで、体験前から学習が始まっていると感じました。

我々は、子供達を思う時、少子化に目を向けてしまいがちですが、ご担当の先生が仰っていた「優秀な海外の同世代と競って行く世代」という視点が私自身勉強にもなりました。

もっと分かりやすく、楽しい授業が出来るよう努力を続けて行こうと決意を新たにさせていただいた講師初体験でした。

授業後のアンケート

授業の内容はわかりましたか?

97.6%の方から「わかった」と回答をいただきました。

授業を受けて働くことに対する興味は高まりましたか?

90.2%の方が、授業後に「働くことに興味が高まった」と回答をいただきました。

興味を持った話、もっと聞きたかった話は何ですか?

1位:時給に差がつく理由は何か
2位:職場体験に向けての大切なこと
3位:深夜労働時間と割増賃金

印象に残っていること、感想や意見など

  • グループディスカッションや講義で新しい知識が増えた。また今までの知識が深まった
  • 最低賃金で昔は東京でも最低賃金が400円程度だったということが驚きでした
  • 働く時間などが法律により決まっていることが初めてわかった。時給の差が出る理由についてもう少し詳しく調べてみたいと思った
  • 仕事は工夫次第で給料を上げることはできるけれどそれにはたくさんの負荷がかかるのでバイトなどをするときはしっかり考えていきたい
  • 雇用契約で労働者は労働者として、会社は会社として義務と権利があり、深く関わっているとわかりました
  • 働くことはお金を集めるだけじゃなくて役に立つことに意味があると分かった
  • 国だけではなく、県でも最低賃金が変わることを知った。最低賃金も大切だけどそれの間にかかる交通費とかもあるので、しっかり考えてから決めたいと思った。
  • 働くことで得られるのはお金だけではなく、仕事の知識や他のことなどそれが大事だと思った

まとめ

今回で3回目の実施となった板橋区立第五中学校での出前授業では、最低賃金の地域差や労働時間、雇用契約などの基礎的な知識に加え、講師の実体験も交えながらの講義となりました。また、グループディスカッションでも活発な意見が交わされ、生徒の皆さんの関心の高さがうかがえました。

東京都社会保険労務士会板橋支部では、子どもたちが社会で自立し生きていく上で必要な知識とルールを早期に身につけ、自分を守り、働くことで社会に貢献する意義を学んでもらうことを目的に学校教育活動を実施しております。

社会保険労務士の専門的な視点から、わかりやすく、また生徒とコミュニケーションを取りながらお話しいたします。興味のある板橋区の学校関係者様は、下記の連絡先までお気軽にお問合せください。

問い合わせ先
東京都社会保険労務士会 板橋支部 学校教育委員会
Mail:edu@itabashi-sr.jp  

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